初診時の流れ
当院では、初診時に緻密な病態把握と的確な治療方針の決定を行った上で治療をさせていただきます。そのため、初診時は3時間ほどお時間を頂いております。
二診目以降はすでに治療方針が決まっている状態なので、1時間ほどで治療させていただきます。
初診時の3時間がどのような流れで進んでいくのかについて、ここでご説明します。
一問診票の記入(約30分)

疾患とは一見関係のないと思われるようなことでも、疾患の原因に繋がっていることがよくあります。そこで東洋医学では疾患について聞くだけでなく、体質や生活習慣、人間関係に至るまで多面的にお話を伺い、疾患の根本原因を明らかにします。
そのため、問診票は3枚記入していただきます。ご自身の身体の状況や生活習慣をじっくり振り返ることで、気づくことも多々あります。
二問診(約90分)

記入していただいた問診票をもとに、専門的な知識を持った治療家が問診を行います。じっくりとお話を伺う中で、疾患の原因を明らかにするだけでなく、患者様とのコミュニケーションによって、患者様がどのような方なのかを理解させていただく時間にもなります。
治療を受けるために身体を預けることは非常に重い意味を持つ、と当院は考えています。安心して身体を預けていただき、治療を受けていただくためにも、この問診の時間を大切にしています。
三多面的体表観察(約20分)

問診の内容に加えて、実際に身体の状態を確認していきます。東洋医学には、「表を以て裏を知る」という考え方があります。「体表を多面的に診察することで、その裏に隠れている身体の状態を見極める」ということを意味します。
その言葉が意味するように、体表面に現れる反応から五臓六腑の状態を丁寧に診察していきます。手首の脈、舌、目、爪、手足のツボ、お腹、背中、頭、などを見たり、触れたりしながら、裏に隠れた病の根本原因を明らかにします。
四治療(約20分)

問診と多面的体表観察で明らかにした病の根本原因に対して、最も効果の高い一箇所のツボを使ってアプローチします。通常は鍼を刺し、10分ほど刺したままの状態でとどめます。初めの治療では、患者様の身体の反応度合いを測る意味でも、刺激量は少なめで治療時間も短く設定しています。
治療後に改めて身体の変化を確認することで、治療方針の評価や刺激量の検討を行い、次回以降の治療に活かします。小さいお子さま、ご高齢の方、刺激に対して特に敏感な方には、刺さない鍼で治療させていただくこともあります。
五養生指導(約5分)
治療終了後に、より健康的な生活を送るための養生法についてご指導致します。東洋医学は、普段の生活習慣が疾患に大きく影響を与えると考えています。
少しでも早く悩みの種である症状を改善し、充実した人生をお送りいただくためにも、養生法を守って生活していただくことをお勧めしています。
初診時の注意点
服用中のお薬がございましたら処方箋やお薬手帳をお持ちください。その他、市販のサプリメントや栄養剤をお飲みでしたら、パッケージ等をお持ちください。
血液検査やレントゲン、MRI・CTなどの検査結果もありましたら、お持ちください。
お身体の状態(お腹や背中、上背部、手足のツボ)を拝見いたしますので、上半身は首の方まで捲れるようなゆったりとした服装、下半身もゆったりとしたズボン等でお越しくださいますようお願い致します。(ワンピース・スリムなズボン・タイツ・ボディースーツなどはお控えください。)
女性は上半身の下着を上背部が大きく開いたものか、背部で外せるものを着用してきてください。施術室は個室となっておりますので、お着替えしていただくことも可能です。
顔色を診ますので、メイクは薄めかノーメイクでお願い致します。マニキュアや香水などもご遠慮ください。
診察の際に舌の色を見ますので、ご来院の6時間前から舌に色の付く飲食物を摂らないようにお願いします。また舌磨きはせずご来院ください。
遅れる場合はなるべくお早めにご連絡ください。
お問い合わせ
症状や治療に関することなど、
お気軽にお問い合わせください。